戸澤の週報
2023年10月08日
繊細さん
薄手の長袖ではしのげない日が増えてきました。
本格的な衣替えのシーズンです。
秋の本番がスタートですね。
世の中には色々なタイプの人がいます。
その中の一つに、周りの人が気が付ない色々なことに気づく人がいます。
相手のちょっとした仕草や表情。
部屋に漂っている空気の匂い。
空間にかすかに響く音。
皆でやっている仕事の、誰も気が付いていない改善点。
アメリカのエイレン・N・アーレン博士が行った調査により、5人に1人が「生まれつき繊細な人」であることが分かってきました。
博士はこれら生まれつき繊細な人をHSP(Highly Sensitive Person)と呼んでいます。
日本ではHSPカウンセラーの武田友紀さんによって紹介して頂いています。
武田さんはそんな生まれつきの繊細な人を「繊細さん」と呼んでいます。
人の一つの特性と考えられます。
繊細さんは様々な状況において、人が気が付かないところを気が付くため、多くの人の間に入り潤滑油になります。
いてもらうだけで、その場の進行や運用が順調に行きますので、周りに大変重宝されます。
このご時世の中で、人と人の間に立ち横串を打てる人は少なくなっているため、非常に貴重な存在です。
しかしながら、繊細さんは相手の感情を察するが得意なのですが、自分の感情を表に出すことが苦手な場合もあります。
その結果、人との関わり合いの後で大変疲れてしまうのが特徴なようです。
今まで、このようなタイプ分けがあることは知りませんでしたが、確かに驚くほど気が付く人がいます。
そのような人がいると、予定をスムースに決められたり、会合がスムースに進んだりと、皆が気持ちよく終わりを迎えられます。
まさに才能ですね。
人間には多くの特性があり、それは生まれつきのものが多く、自分で選ぶことは難しいのかもしれません。
しかし、自分がどのような特性を持っているかをきちんと理解できている人は意外と少ないのかもしれません。
職場においても、適材適所が当たり前のように言われていますが、これからはその人が持っている特性を正しく理解する必要があると考えています。
正しく特性を理解することは中々難しいかもしれませんが、この視点から人材の適材適所を考えていく事が、これからの企業経営に必要なのだと思います。