戸澤の週報
2023年05月14日
これからのリーダーシップ
5月もほとんど半分が終わっています。
1月から考えると、半分まで近づいてきています。
毎日の速さに、ただただ驚くだけです。
毎年この時期には、当社の新リーダー・未来リーダー向けに研修を行っています。
これらの研修は全て社内で行いますので、テキストも自社内で作成します。
私もいくつかの内容を担当していますが、その中でもリーダーシップの部分には力を入れています。
リーダーシップは、時代に応じて求められる姿が、大きく変わります。
従来型のリーダーシップから、最近のものまでピックアップしてみます。
①従来型トップダウンリーダーシップ(強権型)
②トランザクショナルリーダーシップ(取引型)
③トランスフォーメーショナルリーダーシップ(変革型)
④サーヴァントリーダーシップ(奉仕・支援型)
⑤オーセンティックリーダーシップ(自分らしい)
①の従来型は、リーダーが先頭に立ち、強い力を持って集団を引っ張る形です。
やることが明確で一生懸命にみんながやっていれば結果が出た時代に適したスタイルです。
現在のような不確実で、答えが見えづらい状況には合わなくなっている部分が多く見えてきました。
②のトランザクション型は報酬などの外発的動機付けを持って、組織を管理し成果を出すことを狙いとしています。
管理と言うイメージからこのスタイルは良くないイメージがありますが、目標達成に大きなウエイトを置いている日本企業の多くが採用しています。
③のトランスフォーメーショナル型は、一人の強烈なカリスマによって、組織が進むべきミッション・ビジョンを語り、進めて行くやり方です。
全ての会社で取れるやり方ではありませんが、不確実な環境の中では大きな成果を出すことがあります。
④のサーヴァント型は、現在の困難な事業環境にミートしやすいと思われます。
平時においては、リーダーが前に行くのではなく、部下が前に一歩進めるためのサポートを行います。
1on1などの部下とのコミュニケーションを大切にします。
ティーチングよりもコーチング、コーチングよりもカウンセリングのスタイルで深く部下と接することが多い形です。
⑤のオーセンティック型の特徴は、もう少し人間臭いものです。
リーダーといえども得意・不得意な分野は存在します。 また、消費者のニーズやライフスタイルが多様化・複雑化している現在の社会においては、リーダーが示す方向性がつねに正しいとは言い切れません。 そこで、オーセンティック型は、リーダーが真心をもってリードし、時には周囲に対してあえて自分の弱みを見せることも重要といえます。 その上で、メンバーの多様性を生かし強い組織を構築する、新たなスタイルのリーダーシップといえます。 リーダーの弱みであるポイントは、他のメンバーにとっては強みであることも少なくありません。 組織全体でメンバー同士がお互いの弱みをカバーしあえる環境をつくることができます。。
この中でどれが良くて、どれがだめだということはありません。
ひとつだけ言えるのは①の従来型トップダウンだけでは、これからの大競争社会を勝ち上がっていく事はできないでしょう。
状況に応じて、各型の良いところを採用し、世の中の変化に適切に対応していく事が大切だと思います。
それらの中で、リーダーと部下との会話を意識して増やし、適切な1on1を組むことができるかが大切だと思われます。
そして、リーダーの1on1のスキル如何によって、成果が大きく変わってくると考えています。
ティーティング、コーチング、カウンセリングの違いをしっかりと理解して、これからの1on1に迎えたなら、組織の大きな成果は半分約束されたものだと言えそうです。
これからも色々と試して行って、何が一番良い形なのかを模索していきたいと思います。