戸澤の週報
2022年05月22日
仕事のやりがい
5月も3週目が終わりました。
今年の5月は天気があまり良くありませんね。
このまま梅雨になってしまうのではと、心配になってしまいます。
先週は初心に帰って、自分の中の仕事に対する動機付けを考えて見ました。
一般的に日々の仕事の中で発生する多くの問題や、解決すべき課題の時間的制約は大きなストレスになります。
これらが短期的でなく、慢性的になってくると、人は解決に向けて動き出さなければいけません。
世の中の様々な荒波に立ち向かっていくためには、仕事に対する自分なりの動機づけをきちんと理解している必要があります。
しかしながら、意外と自分が何のために仕事をしているかを明確には言えないものです。
もちろん、人によってさまざまな違いがあって良いと思います。
大切なことは、最低限の経済的な条件をクリアした上で、その先に自分がその仕事のどこに楽しみを感じているかだと思います。
当然ながら、仕事なので、楽なことばかりであるなどと言うことは、決してありません。
むしろ、楽しいと思える瞬間は、2~3ヶ月に1回、心の中でうっすらと感じられる程度かもしれません。
このテーマは、元気な時には、なかなか実感できないのが相場と言えます。
人は何もない時には、無いものに目が行きます。
あれがないので、欲しい。
これさえあれば、出来るのに。
なんで自分にはないんだ?
こんなことを考えてしまい、自分が持っているものには見向きもしません。
そして、なくした時に初めてその大切さが分かります。
人が仕事でやりがいに感じる最大の要因は「他者への貢献」です。
人に対して何らかの形で自分が貢献できていると感じることができれば、やりがいを感じ、その仕事を行うことができます。
そして、そのような仕事を持っているのなら、生きがいを感じることができるはずです。
このテーマでお薦めできる本は2冊あります。
「左遷の哲学」 産業能率大学出版部 伊藤 肇
「生きがいについて」 みすず書房 神谷美恵子
お二人とも既にこの世にはいません。
タイプもキャリアも全く違うお二人ですが、生きがい・働きがいについて、真っ向から取り組んだ良著だと思います。
特に「生きがいについて」は、内容は難しいですが、人生の深い根元に触れる、他にはない深みがある本だと思います。
また、今週から生まれ変わったつもりで仕事に取り組みたいと思います。