戸澤の週報
2022年02月14日
生かされている
2月も半分が過ぎました。
もう春がそこまで来ています。
この寒さももう少しの辛抱ですね。
毎日の生活を送っていると、つい忘れてしまうことがあります。
それは、人間は1人では生きられないと言うことです。
仕事で経験を積んでいくほど出来ることは増えてきます。
しかし、活動の範囲が広がれば同時に、支えてもらうことも増えてきます。
普段食べているものも、何ひとつ自分で育てているものはないので、誰かの助けを借りています。
家族も同じことが言えそうです。
自分が支えているように見えても、支えられて生きています。
どれだけ、一人で何でもやっているように感じていても、決して他の人の存在なしでは何も成り立たないことを、忘れてはいけません。
そこにあることが当たり前ではなく、いつも感謝の気持ちを忘れずに、これからもいたいと思います。
最近は、人の価値観が急速に変わっていることを感じます。
「iino:イイノ」と言う自動運転の小型電気自動車があります。
平均時速は1kmで、最高でも5kmと言うことです。
現在実証実験と言うことだが、乗った人は「忙しいはずなのに、乗っているとボーとできる」「いつも歩く道なのに、こんなところに緑があったなんて気が付かなかった」など、普段感じることができないことを、気が付くことに価値を見いだしていました。
乗り物において、かつては速度が速いことが価値でした。
これは移動をコストとして捉えている証拠でした。
そのため、短ければ短いほどうれしいわけですね。
現在では通勤での移動は減り、移動自体が豊かな時間を味わうものへと変貌を遂げようとしています。
時間を消費することではなく、豊かな時間を楽しむことへシフトして生きています。
移動時間が長くなることで、かつては合った乗り合わせた人同士の会話も生まれるという。
生かされている自分を意識することで、目の前にある一つ一つに対して、今までになかった視点が生まれてくる気がします。
スローライフと言われて久しいですが、都会の喧騒から離れて、単にゆっくりとした時間を過ごすことではなく、時間の価値を積極的に最大化することだということが、少しずつ分かってきました。