戸澤の週報
2021年09月18日
役割分担
夕方の6時には暗くなっていて、季節の移り変わりを感じます。
秋の始まりはどこか寂しさが感じられます。
これからの夜長は、思索、読書、そして旬の食べ物とひやおろしを堪能したいと思います。
日々の仕事の中で気が付くことの一つに、自分一人では仕事を進めることはできないということです。
一つの事をやり遂げるには、自分が思っている以上に多くの人が関わっているものです。
そして、それらはかなり注意してみていないと気が付かないものです。
実際に業務を行う人たちの頑張りがあって、その人たちをサポートする人たちがあって、初めて一つのことがなされていきます。
それは、全て役割分担だと思います。
役割とは一人一人に与えられた、やるべきことです。
今回のクールのドラマに「ナイト・ドクター」と言う、夜間救急専門医を扱ったドラマがありました。
2024年には医師にも働き方改革で、時間外労働時間の上限時間が厚生労働省にて定められる予定です。
今回のドラマは、この内容に対応して、昼間の救急の医師が宿直で夜間の勤務をするのではなく、夜間専門に救命救急医を配置して、24時間の連続して求めらる救命救急の機能の提供を図っていこうという内容です。
このドラマでは、夜間働いている医師は、昼間の医師に比べて、劣っているのではと患者の家族から偏見で見られたりすることを描いていましたが、最終的には、昼間の勤務医が残業が無くなり、夜間の宿直が無くなり、決まった時間で勤務することができることから、救命の医師を希望する医師が増えたことを描いていました。
朝起きて、昼に働き、夜に寝ている生活をしていると、つい夜働いている人が多くいることを忘れてしまいます。
夜間働いている医者もそうですが、コンビニなどの24時間営業の店、警察、消防、エレベータ、鉄道、道路などの保守、長距離運転手、タクシー、24時間稼働の工場などもそうです。
私自身も学生の時のアルバイトで、鉄道の工事で夜間の線路に入り作業を経験したことがあります。
夜の12時くらいに池袋駅に集まり、最終電車が出るのを待ち、1時くらいから作業を開始します。
人を乗せる電車には最終がありますが、貨物列車にはありません。
貨物列車が来ると、駅の下の退避スペースに潜り込み、通過を待つのですが、貨物列車は重量があるので、驚くほどの反響音です。また、驚くほど長いです。20両くらいあった感覚です。
世の中には厳しい世界があるなと学生の時に実感しました。
ドラマの中では夜間の医師の役割について「当たり前の朝を守るため」とありました。
簡単に言葉で言い表すことは難しいのですが、夜の人は朝のために、朝の人は夜のために、お互いのために働いているのだと感じました。
ナイト・ドクターが示した一つのこれからの世の中に対する提案は、これからの企業を含む、働き方に対する大きな一石になるように感じたので、今回取り上げさせて頂きました。