戸澤の週報
2021年07月04日
DXとAIとRPA
しばらくの間かなり強い雨が降っています。
各地で被害が出ているようですが、しばらくは気を付ける必要がありそうです。
DX(デジタルトランスフォーメーション)が盛んに言われるようになって久しくなりました。
字だけ見ているとDXを単なるデジタル化と捉えてしまいそうですが、実はきちんとした定義を経産省で定めています。
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」とあります。
思っている以上に、広範囲かつ有効な考えであると言えそうです。
このDXが最上位の概念で、その下にIT化やAI、RPAがあるという理解で良さそうです。
半導体を扱う当社ですが、まだまだ多くの部分を人の作業に頼っています。
限られた部分ですが、AI・RPAの活用をスタートしています。
RPAの導入は決してハードルが低くはありません。
ツールを購入し、開発環境を整備して、実際の作業シナリオの設計ができる人材を確保する必要があります。
それでも、一回入れてしまうと、後は一生ものですので、やった価値は大いにあるかと思います。
AIに関しては、1回アルゴリズムを組み、過去のデータを入れたからと言って、求める回答を適切にくれることはありません。
人間が様々な状況に応じて、良い塩梅にするために加えている手心の部分をうまく盛り込んでいく必要があります。
つまりは、機械に学習してもらい、頭良くなってもらう必要があるわけですね。
それでも機械が吐き出してくる、客観的な結論を見ていると、ハッと思う時があります。
人は思い込みが非常に強いために、大きなことを見逃している場合があります。
AIはそのような気づきを与えてくれる、重要なツールになっていくことと思います。
AIがこの先、掛け替えのないものになることは間違いなさそうですが、導入までの壁の高さが気になります。
もう少し分かりやすくイメージができるようにメーカーに期待したいのと、同時に我々はもっとAIについての学習を増やしていく必要があります。
付き合いのある海外企業のDX戦略を見ていると、日本企業の周回遅れ感は否めません。
4~5年は差がついている気がします。
しかしながら、今回のこのコロナ過は、この点に置いては大きなチャンスです。
多くの日本企業が様々な理由に置いて、DXの必要性を痛感したはずです。
今さら失った時間を嘆いていてもう何も生まれません。
逆説的に言えば、今まで日本企業はほとんどDXに関して取り組んでこなかったにも関わらず、今のポジションを何とか保っているのです。
もし、DXに真剣に取り組んで、AIに関して習熟してくれば、欧米に負けない生産性を手に入れることとなります。
DXの本質は、ITやAI、RPAなどを活用し、本当に人がやらなければいけない想像力や創造性が求められる仕事に多くの人間を配置するためのものです。
RPAで置き換えられる単純作業は置き換えてしまい、広い意味で、人とのコミュニケーションやマーケティング(ものを売れるための仕組み作り)にリソースの配置転換を図ることで、明るい将来が見えてきます。
自分への戒めのために書かせて頂きました。