製品リリース
2017年10月12日
ROHM / BH1792GLC
光学式脈波センサIC BH1790GLC/BH1792GLC
製品概要
スマートウォッチやスマートバンドなどのウェアラブル機器に向けて、1024Hzの高速サンプリング化により、ストレス測定や血管年齢測定に対応した光学式脈波センサ「BH1792GLC」が発表されました。
「BH1792GLC」は、「高精度」「低消費電力」で好評をいただいているローム社の脈波センサ第2弾となる新製品です。
低消費電力において業界最小クラスの消費電流0.44mA(脈拍数測定時)を達成したことで、アプリケーションのさらなる長時間駆動に貢献します。
また、新たに1024Hzの高速サンプリングにも対応可能になりました。
従来品と比較して最大で32倍早く脈波を測定できるようになったため、高速サンプリングを必要とするストレス測定や血管年齢測定など、時代が求めるバイタルセンシングをサポートします。
なお、本製品は2017年9月よりサンプル出荷(サンプル価格 700円/個:税抜)を開始しており、2017年12月から当面月産50万個の体制で量産を開始する予定です。
生産拠点は、前工程がローム・アポロ株式会社(福岡県)、後工程がROHM Electronics Philippines Inc.(フィリピン)になります。
加えて、汎用マイコンボード「Arduino Uno」に接続可能なセンサシールド用の脈波センサ評価ボード「BH1792GLC-EVK-001」も、2017年10月から ザイコストア にて、インターネット販売を開始しています。
評価モジュール
BH1790GLC/BH1792GLCが簡単に評価できる、脈波センサモジュール(センサ評価キットのシールドに搭載可能)のインターネット販売を開始しています。
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光学脈波センサのしくみ
脈動による血管の容量変化を、LEDから照射された光の反射光の変化を測定することで、計測します。
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特徴1
脈波に特化したセンサ構造
【高精度検出の理由】
・脈波検出に最適な緑 (Green) 波長感度に合わせたフォトダイオードを使用
・受光部に緑 (Green) フィルタ採用
・赤外線 (IR) カットフィルタ搭載
特徴2
業界トップレベルの低消費電流
センサの高感度化により、LED輝度の低減が可能。業界最高クラスの低消費電流化を実現しました。さらに、BH1792GLCはHOST(マイコン)側の消費電力を削減するためのFIFO(First in First Out)機能も搭載しており、脈波センサとマイコンの低消費電力化で、アプリケーションのさらなる長時間駆動に貢献します。
特徴3
時代が求めるバイタルサイン測定に対応 (BH1792GLC)
高速サンプリング1024Hzを実現したことで、ストレスや血管年齢の測定など、複雑なバイタルサインの測定に対応できるようになりました。また、本製品には装着判別用の赤外線センサも組み込んでおり、ウェアラブル機器に必要とされるセンサを一つ取り込んだことで、システムの簡略化にも貢献します。
製品ラインアップ
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関連情報
■ニュース
スポーツバンドなどのウェアラブル機器に最適な脈波センサ「BH1790GLC」を開発
業界最小クラスの低消費電力、高精度検出を実現し、機器のさらなる進化に貢献
ストレスや血管年齢測定に対応するハイスピード脈波センサ「BH1792GLC」を開発
業界最小クラスの低消費電流も両立し、時代が求めるバイタルセンシングをサポート