製品リリース
2017年04月26日
Armadillo-840m
自由に拡張できる!小型組み込みCPUモジュール新発売
~Armadillo-840と機能互換・マルチメディア機能が充実 ~
組み込みプラットフォーム「Armadillo(アルマジロ)」を展開する株式会社アットマークテクノは、画面出力機器など向けの利用を想定し、カードエッジコネクタで拡張できる量産向け組み込みプラットフォーム「Armadillo-840m」を新たに開発しました。
Armadillo-840mは、ルネサス エレクトロニクス製「R-Mobile A1」(ARM Cortex-A9コア、CPUクロック約800MHz)を搭載した組み込みLinuxボード「Armadillo-840」をベースに小型化したSOM(システム・オン・モジュール) [*1] です。ユーザーが独自に開発した拡張ボードと組み合わせて多彩な機能を拡張できるので、さまざまな機器の量産時に利用することが可能です。Armadillo-840と同様にマルチメディア機能が充実しており、カメラ監視機器や動画再生機器などの組み込みプラットフォームに最適です。
「Armadillo-840m」5つの特長
(1) Armadillo-840の機能をそのままに小型・薄型化
Armadillo-840mは、USB、LAN、シリアル(UART)、LCD、カメラ、HDMI出力、NTSC出力など、Armadillo-840と同様の機能を拡張することが可能です。67.6×45mmサイズの小型モジュールで、コネクタ配置を柔軟に設計することができ、さまざまな形状の機器に組み込み易いことが特長です。
(2) SO-DIMMカードエッジで拡張~調達・組み立てを効率的に
Armadillo-840mは204ピンのカードエッジコネクタで拡張します。多彩な機能を実現可能で、組み立て工程の効率化や省コスト化も期待できます。
(3) 動作温度範囲-20℃~+70℃対応:製品化・量産に安心のArmadilloブランド
Armadillo-840mは動作温度範囲-20℃~+70℃をカバーしています。また、従来のArmadilloブランドと同様に長期運用と長期供給に配慮した部品選定・製品設計を行っており、特に数千台規模の量産向けにおすすめです。
(4) LCD拡張対応の開発セットを提供・拡張ボードの回路図を公開
アットマークテクノは、Armadillo-840mでの試作開発向けを想定し、LCD
[*2]
、HDMI、USB、LAN、シリアルなどの機能を搭載した評価ボード(キャリアボード)付きの開発セットを発売します。
さらに、開発セット購入者向けのリファレンスとして、「ユーザーズサイト」上で評価ボードの回路図を公開する予定です
[*3]
。設計負担の大きいCPU周りはArmadillo-840mを使い、評価ボードの回路図を参考に拡張インターフェース部分を自由に開発することができるので、スピーディな製品化につながります。
(5) Armadillo-840とソフトウェア互換:マルチメディア用途向けミドルウェアも対応
Armadillo-840mはLinuxプリインストールです。ソフトウェアや開発環境もArmadillo-840と互換で、C言語の他、JavaやRubyでの開発が可能です。また、Armadillo-800シリーズ用に提供されている画像処理ミドルウェアとH.264やAACなどの各種コーデックにも対応しており、マルチメディア用途の機器への組み込みに適しています。
[*1] SOM(System on Module):CPUとRAM、ROMなどのコンポーネントをプリント基板上に統合した小型コンピュータ。
[*2] 5インチ静電容量方式タッチパネル液晶付きのLCDオプションセットを別売。
[*3]
https://users.atmark-techno.com/
からアクセス。ユーザーズサイトでのアカウント登録および購入製品登録が必要です。
Armaillo-840mのラインアップと発売予定
アットマークテクノは、試作開発用「Armadillo-840m ベーシックモデル開発セット(型番:A841M-D00Z)」を2017年6月に、製品化向けの「量産ボード(型番:A841M-U00Z)」を2017年9月に発売する予定です。いずれも ITストア にて販売します。
開発用(2017年6月発売)
●製品名:Armadillo-840m ベーシックモデル開発セット
●型番:A841M-D00Z
●価格:50,000円(税別)
●主な付属品・同梱品
評価ボード、ACアダプタ、ケーブル類、開発用DVD-ROM
量産用
●製品名:Armadillo-840m 量産ボード
●型番:A841M-U00Z
●価格:OPEN
Armadillo-840mの仕様
Armadillo-840mの仕様は「 Armadilloサイト 」からご覧ください。
Japan IT Week「IoT/M2M展春」で展示
なお、アットマークテクノは、2017年5月10日(水)から12日(金)まで東京ビッグサイトで開催される「IoT/M2M展春(ESEC2017と併催)」の同社ブース(ブース番号:西19-16)にて、Armadillo-840mを展示します。
アットマークテクノおよび「Armadillo」について
アットマークテクノは、組み込みプラットフォーム「 Armadillo(アルマジロ)」をはじめ、自社ブランド製品の開発・製造・販売を手掛ける技術会社です。「Armadillo」はARMプロセッサ搭載、Linux OS採用の組み込みプラットフォームで、初代機発売から15年超にわたり、さまざまな機器に採用されています。2014年よりIoT(Internet of Things:モノのインターネット)向けにIoTゲートウェイの提供を開始し、センサ接続からクラウドとの連携まで、IoTの「T(Things:モノ)」を一括して提供する仕組みの構築に注力しています。
詳細は以下の各Webサイトをご覧ください。
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