戸澤の週報
2020年05月17日
コロナ後②
気が付けば春も進み、初夏の陽気となっています。
1年で一番気候の良い時期ですね。
それでも夜はまだ冷えますので、風邪を引かないように気を付けましょう。
コロナの影響で向こう数年間は消費者の動向が大きく変わることが予想されます。
3密を避けることが、しばらくは前提として考えなければいけません。
我々の半導体・電子部品の調達においても、オンラインでの調達が進んでいき、試作や小口の調達が主だったところから、少しずつ量産品の調達もWEBを通じて購入することが進んでくると思われます。
これらの動きにしっかりと対応していく必要があります。
違う業界に目を向けてみたいと思います。
ホテル・旅館や飲食業は状況が全く違っています。
ホテルにしても飲食店にしても、お客様に来てもらうことが大前提となっています。
ところがここに3密です。顧客が行くことを躊躇することがあるかもしれません。
来てもらったとしても、隣の顧客と全くスペースがない状況ですと、なかなか理解が得られないかもしれません。
その為、今までよりも席の間隔を空けることになり、店としては収益の面で効率が下がってしまいます。(ただ、逆を言えば、顧客一人当たりの専有面積が増えれば、顧客は喜びます。)
この下がってしまう収益を埋めるのにどうすれば良いのか考えると、一つにはテイクアウトですね。
マクドナルドは4月は店内での食事はやめにして、テイクアウトだけにしながら、売上高は対前年同月比+6.5%増でプラス成長。客数が18.9%減少したものの、客単価が31.4%と大きな伸びを見せ増収なったようです。
ただ、驚くばかりです。
元々ドライブスルーやテイクアウトにも力を入れていた結果だと思いますが、この強さは突出しています。
ウーバーイーツなどの配達も含めて、様々なお客様への提供手段を持っていることの強みが今回勉強させてもらいました。
通常の店が急にテイクアウトをやっても浸透させるには少し時間が掛かりそうですが、収益の多様化のためには挑戦したいところです。
オンラインの販売も必須でしょうか。
ウーバーイーツのような出前ももちろんのこと、自分の店の得意な商品をネット販売することもできますし、自分の店のものではなくてもネットで販売することは可能です。
魅力的なオンラインショップ作りの勝負になってくることでしょう。
酒類の販売には免許がいりますが、調べてみたところ、行政書士に任せた場合は10万円~15万くらいの支払い報酬と法定費用で3万円でした。
今後はこの酒類販売業免許がキーワードになるのではないでしょうか。
あとは旅館であれば客室を別用途で使用できないか?
飲食業であれば、例えば居酒屋であれば、お酒を出す以外のアプローチは無いか?
幸い4月からほとんどの店が禁煙になっているので、色々な選択肢が生まれたのではないかと推測しています。
と、勝手に色々と考えてみましたが、本当に厳しい時代となりました。
否が応でも近くに「コロナ後」はやってきます。
ここにどのように対応していくかが、大きな分かれ道になるのは間違いなさそうです。
残っている時間はもうあとわずかです。