戸澤の週報
2020年04月19日
気分転換
緊急事態宣言が発令されてから10日ほど経ちました。
当社でも本格的な在宅勤務が始まっており、日本全国の営業拠点が対象となっています。
朝いつも通りの時間に会社に行っても誰もいない状況で、まだ慣れない景色ですね。
ここ1ヶ月はきっと日本全国の会社などの組織のリーダーの皆様はいくつもの判断を迫られたことと思います。
否が応でも決めなければいけないことが多くあったはずです。
一言で在宅勤務と言っても、その実行は簡単ではありません。
セキュリティを考えてしまうと、パソコンは別途用意する必要があります。
そのパソコンは当然セットアップが必要です。
基幹システムへのアクセスも当然最低限の快適さが必要になり、対策が必要になります。
業務フローも今までとは全く別のものになり、新たに構築が必要となります。
出社が必要な場合の取り決めも必要になります。
ざっと考えてこのあたりがまずは決めなければいけないことです。
その他にも顧客の対応方法であるとか、電話ひとつとっても会社に掛けても出られないこともあります。
これらに対して一つ一つ対応方法を検討し、決定していく必要があります。
意思決定はリーダーの仕事ですので、それ自体は良いのですが、今回の場合は過去の経験則がほとんどない事象です。
その為、一つ一つの決定に非常に時間が掛かります。
今までこれでよかったという形から、全く違う形へと切り替えていくことは、頭で分かっていても実際に決定するのは難しいものだとつくづく感じています。
その為、今までよりもはるかに活動量や仕事の量は減っているのですが、質が大きく変わったことにより、全体としては従来よりも多くの時間が掛かってしまっています。皆様はいかがでしょうか?
緊急事態宣言は今のところ5月6日までとなっておりますが、果たしてそこで終わるかどうかは疑問です。
仮に宣言自体はそこで終わったとしても、本当の意味でコロナ以前の生活に戻るのはかなりかかると考えるのが自然な気がしています。
そこでこれから重要になることは「気分転換」です。
外出や通常の会議室で行う会議が限りなく減っているため、パソコンをにらんでいる時間が著しく増えています。
眼精疲労からくる疲れが、集中力や思考能力を奪っていきます。
ただでさえ決めなければいけないことが多く、その内容は自分の経験値の範囲外で、余計負担がかかります。
これらのことに詰め寄られて、回復不能なダメージを負ってしまう前に、気分転換することでリフレッシュを試みる必要があります。
ところが困難なことに、現在は不要不急の外出が制限されています。
本当は大自然に触れ、力をもらいたいところです。
温泉やマッサージなどのリラックスも良いですね。
仲の良いメンバーとの飲み会なども効果的です。
しかしこの状況では全て困難な状況です。
それでもリラックスして、体だけではなく脳を休ませることが必要になります。
そこで「マインドフルネス」について再度見直してみることにします。
現代人の多くは常に何等かの情報に触れることで、脳に情報処理の仕事をさせています。
また、仕事や様々な悩みごとによって、未来の心配をしたり、過去の失敗について考えていたりします。
それらの考えを止めてしまい、その瞬間の「今」に意識を集中させていくことで、脳を休ませることができるという考え方です。
脳が元気で活動的な状態であれば、体は必然的に健康になると思われます。
常に前向きな考え方を取れるようにするには、脳の健康値を一定以上の数値にする必要があるということですね。
マインドフルネスの考え方で数分間だけでも行うと、思った以上にすっきりとして、頭が軽くなる実感があります。
同じ時間寝るよりも数倍効果があるなと言う実感です。睡眠は寝ている時も考えを止めない時があり、疲れが取れない時はこれが原因かもしれません。体は寝ていても脳が寝ていない状況です。
その為、マインドフルネスは体は起きていても脳を寝かせると考えると分かりやすいのかもしれません。
こんな環境下でも気分転換を可能にさせ、前向きな気持ちを常に持つためには、思っている以上に対策が必要なのでしょう。
短距離ではなく、長距離レースを覚悟して、計画的に取り組むことにしたいと思います。