戸澤の週報
2020年02月16日
素直な心
少し日が延びてきました。
17時を超えても明るいのは良いものです。
朝も6時過ぎには明るくなって来ています。
まだまだ寒いですが、春に向けて確実に進んでいるようです。
松下幸之助さんは多くの書籍で、様々な言葉を残してくれましたが、「素直な心」に関する考え方は一番心に残っています。
いえ、正しくは一番大切で、いつも心に留めておかなければいけないのに、もっとも忘れやすい言葉です。
「素直な心」は自分自身に色眼鏡を掛けずに、物事の本質を見ることが大切であるという考え方です。
これだけ聞くと、なんて当たり前のことかと思ってしまいます。
しかしながら、人のアドバイスを受け入れる事が出来ず、自分の考えにこだわったり。
心のどこかですでに変化に気がついているのですが、今までのやり方にこだわったり。
書いていて気がついたのは、素直な心の対義語は「こだわり」なのですね。
こだわりは、多くの可能性を遮断してしまい、変化すべき時を逸してしまう要因になります。
こだわりのややこしいところは、ポリシーの様な言葉に置き換えられて正当化されやすいところです。
これだけ変化が当たり前の時代には、変化しないことは大きなリスクになり得ます。
「素直さ」は物事の実相を見るように迫ります。
実相とは物事のあるがままのことであり、自分自身が色付けしたものではない姿です。
幸之助さんは晩年になってからも、機を見て、自分が素直になれているか?自分を自身に投げかけていたようです。
素直さは、ある時だけ出来れば良いという代物ではありません。
それを忘れた瞬間に、下り坂のスタートとなります。
私心を入れず、広い視点で判断している以上、大きな間違いはそうはありません。
自分自身にこだわりが生まれ、私心に育ってしまった、その結果は残念なものになってしまうことが多いと思います。
本当に気をつけたい事です。