戸澤の週報
2019年10月13日
日本ラグビー
またもや強大な台風が日本列島を駆け抜けていきました。
大きな被害が出てしまいました。
とにかく1日も早い復旧を願っております。
日本ラグビーが驚くべき勝利を挙げて、決勝トーナメントに進みました。
ここまでのレベルまでどうやって来れたのか?
恐らくこの短期間でここまで伸びたチームはいないのではないでしょうか?
私自身はほとんどラグビーを知らなかった身です。
先日のラグビードラマの「ノーサイド・ゲーム」で初めてラグビーをかじり、勉強させて頂きました。
そんなにわかな感じですが、自分なりに考えてみました。
4年前のワールドカップで南アフリカに勝利し、奇跡と言われました。
その時から間違いなく既に片鱗はあったかと思います。
ただし、その時はポイントの差で3勝しながらも決勝トーナメントに進めませんでした。
その時に唯一負けた相手が本日破ったスコットランドでした。(10対45)
その時は決勝トーナメントまで本当にあと一歩でした。
そこから4年が経ちました。
本日のスコットランド戦終了後の勝利インタビューで、稲垣さんと福岡さんが出てきました。
そこで共通して言っていた言葉が、「ここまですべてを犠牲にして」とありました。
使える時間のほとんど全てをラグビーに捧げていたということだと思います。
日本のヘッドコーチである、ジェイミー・ジョセフ氏の攻撃的かつ柔軟な戦略があり、ハードワークがあるかと思います。
続いて考えたいのは4年前の五郎丸キャプテンの時です。
その時から当時の五郎丸キャプテンは優勝を狙っていると公言しています。
現在のメンバーも本気でベスト8進出を信じていましたし、それ以上の結果も本気で狙っていると思います。
続いての特徴は、多国籍のチームメイトが一つのチームとなってまとまっていることです。
元は日本人ではないけど長いこと日本へいるために上手に日本語を話す、リーチキャプテンのような方から、全く日本語を話せないメンバーまで実に多様なメンバーが集まっています。
日本人だけのチームであったなら、ここまで柔軟で、力強く、チームワークが取れていることはなかったのかもしれません。
これだけのメンバーなので、各個人の力も優れているし、経験があるメンバーもいます。
それでも誰かが強いだけでは、最終的な勝利をつかむことはできません。
個人に属している、様々な強みや知識・経験をチームで共有するための場をしっかりと作り、誰かだけが持っているものから、チーム全体に共有することで、チーム全体の力が上がってきたと思います。
そして今では、その共有された知識からまた新たな日本らしい戦い方が生まれたのでしょう。
最近つくづく感じることは「知識(経験)の共有」です。
誰かが何かに強く大きなパフォーマンスを出していると、それをただ良い人材が来てくれたと思い、その人に重要な仕事をやってもらうことも大事です。
もちろんそれも大事なのですが、この良い人材が良いパフォーマンスを出しているのであれば、その強みを何となくのイメージから、言葉や図などの万人が見てもわかるもので、伝えることが大事に感じています。
日本チームは各自が強い個性がある中で、良い部分はお互い取り入れることでより強くなったと感じました。
他を凌駕する適切かつハードな練習、自分たちへの自信とコミットメント、それらを生み出すチーム内のコミュニケーションがこれらの結果を生んだと言っても様さそうです。
このチームをここまで成長させる、これらの組織運営は我々もしっかりと勉強しなければいけません。
これからの日本の会社の大きな参考になるのと同時に、希望にもなるのではないでしょうか?