戸澤の週報

2001年08月04日

2001/8/4

連日、小泉首相は難しい舵取りを迫られています。外務省の人事問題では外相更迭のカードまで出し豪腕ぶりを発揮しました。現在の官僚の在り方に一石を投じた場面だったと思います。その他にも問題は山積みになっており、靖国神社への参拝問題はひいては戦前、戦後の歴史認識の問題につながり、当然歴史教科書の問題にもつながります。戦後の歴史の問題は極東国際軍事裁判(略称:東京裁判)に行き着きます。この裁判への解釈は識者たちの様々な解釈の違いが存在し色々な意見があります。ただ1つだけ思うことは小泉首相は過去の歴史に対し、十分な検証を行いその上で過度に卑屈な態度を取らずに、正しい判断を取っていただきたいと切に願っております。今後いくら経済界が再生したとしても、政治主導でなければできないことは数多くあります。日本人としての心と経済、政治の仕組みが両方とも再生しなければ真の意味の強い日本は生まれてこないと考えます。今後に期待するのと同時に私自身でのできることを探していきたいと考えています。

最近思うことは、政治の世界と経済の世界は非常に似ている点が多くあるという事です。政治の世界では、自国の経済発展を願って様々な策を施し豊かに発展するように導きます。経済の世界では企業が様々な策を講じ(新製品の開発、コストダウン等・・)消費者に対して販売を強化します。共に企業(国)の販売力(経済力)を高め、利益(景気)を高めようと意図しているのですが、ただ売れれば良いと言うのでは決してないと考えます。そこには政治の世界では、国としての形、理念、進むべき明確な方向性など、企業なら企業としての仕組み、存在価値の認識、企業ごとの物の考え方などをしっかりと認識し心を持った運営をする必要があるはずです。中身(心)がなくただ闇雲に営業部員を増やし、無理やり詰め込んで営業するような会社はいつかは淘汰されますよね。戦後の日本は、誤解を恐れずに言うと、この心を2の次にして販売力を第一優先事項にしてきました。その結果、驚異的な経済復興を遂げることができました。しかし、今の今まで中身を見直すことを取り組まずにきてしまった為、がたがきてしまっている気が致します。我々企業としての責任は、上記に申し上げた、心を持った仕事をする必要があると思います。自社は何の為に存在しているのかを追及し、それを見極めたうえで、社会に対しどのように貢献できるのかを認識する必要があると思うのです。その結果、会社に属する1人1人が何を考え、何を目指し、行動すべきかを会社ごとの哲学に沿って設定し実行することができるのではないかと思います。今、現在求められていることはそういったことではないでしょうか?

今週は、商社とお客様の理想な関係をご報告したかったのですが、前置きが長くなってしまったのでまた来週に致します。
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