戸澤の週報

2024年08月12日

貫くもの

パリオリンピックで日本選手が躍進しました。

金が20個、銀が12個、銅が13個で合計45個のメダルです。

45個ものメダルの数も、もちろん素晴らしいのですが、金メダルが一番多いことにも大きな変化を感じます。

アスリートの皆様が、我々に勇気をくれましたので、今度は我々の番ですね。

 

長く仕事をしていますと、必ずぶつかるのが壁です。

夢を持って毎日を一生懸命に活動していても、すぐに成果が出るとは限りません。

人間努力をしたとしたら、必ずその対価が欲しくなる生き物です。

しかし、実際の世の中はさほど簡単なものではなく、何一つ成果がでないときも良くあります。

そんな時に人は大きく二つに分かれていきます。

うまくいかないことを誰かのせい、何かのせいにする。

悪いのは社会や環境が悪いと考える。

一方で厳しい局面にぶつかっても、愚痴を言わず、人や何かのせいにもせず、日々努力を続ける人もいます。

オリンピックで戦い抜いたアスリートの皆様はまさに後者の方々でしょう。

では、どうしたら厳しい現状にも負けずに努力を続けることができるのでしょうか?

それは、自分の中で何か「貫くもの」を持っているかどうかだと思います。

「貫くもの」とは、何かをこうしたいという強い信念と言っても良いかもしれません。

自分がこうしたいと思い、それに向かって努力をしていると、目の前のことに集中できるます。

今ではなく、未来や過去を見てしまっていると、どうも結果だけに目を向けることになってしまいます。

うまくいかなかった時の不安を感じたり、本来やるべきことを見失ったりしやすくなります。

大切なことは、何か大きな成果を出そうとした場合に、その結果を保証するものなんて最初からないということです。

一生懸命やって成功の確率を上げていくことはもちろん大切なのですが、失敗することもあります。

自分の経験上、全部格好良く物事を進めることなどできないと覚悟が決まった時から、物事が動き出す気がしてなりません。

オリンピックの選手とは違い、幸い我々企業家は、次の試合と言う時間には縛られていません。

決して時間が無限と言うわけではありませんが、タイミングを見て待つこともできます。

最近学んだことわざで、「待てば海路の日和あり」とあります。

大変な時であっても、待つことによって幸運が戻ってくる例えです。

正しい方向を見失うことなく、しつこくあきらめが悪くやり続けることによって、神様が煩わしくなって、もういいやと言って成果のご褒美をくれるのでしょう。

日本選手たちの活躍は、このような大切なことを改めて考えさせていただく機会となりました。

ありがとうございます。

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