戸澤の週報
2022年07月31日
思い込み
都心でも35度、内陸では40度近い酷暑日が続いています。
夏ですので、暑くなくてはいけないのですが、ここまで暑いと外に出ることさえ、悩んでしまいます。
これは気候温暖化のせいかと思い、その昔1995年の同時期の気温を調べてみました。
7月24日(34.3度)、25日(35.9度)、26日(34.3度)、27日(34.0度)、28日(35.0度)、29日(33.8度)、30日(33.5度)とあります。
今年はどうだったのでしょうか?
7月24日(32.8度)、25日(33.5度)、26日(29.1度)、27日(33.6度)、28日(32.9度)、29日(33.9度)、30日(34.5度)とあります。
驚きました。
ここ2日は2022年の方が熱いのですが、その他は1995年の方が気温が高いのです。
この事実に、Hans Roslingの「FACTFULNESS」を思い出しました。
この本では以下のような質問がされます。
世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?
A 約2倍になった
B あまり変わっていない
C 半分になった
正解はCなのですが、ところが正しく答えられたのは世界平均で7%だけということです。
人間は如何に思い込みで生きているかを、改めて再認識しました。
恐らくは、きちんと調べれば、1995年当時とは違う何らかの結果はあるはずだと思います。
しかしながら、少なくとも今から27年前の夏の同じ時期には、今と同じかそれ以上に熱かったということです。
この事は、自分で調べて見て初めて分かった事実です。
今日のこの週報では、別のテーマを考えていたのですが、あまりの驚きにテーマ変更です。
目の前にある厳しいものを経験すると、そこにある現実のあまりの厳しさにやられてしまいます。
その結果、自分を悲劇のヒロインに無意識に仕上げてしまうことがあるようです。
よほどのことを除いて、昔がやさしくて、今が厳しいということは無いのかもしれません。
昔には昔の厳しさがあり、当時実際に経験していたならば、今と同じく厳しく感じていたのでしょう。
いつの時代でも、目の前に迎える事象に対して、例え厳しく感じようが、余計な偏見は持たずに、自分で調べられることは調べ、物事の本質を見ることが大切です。
SNSやニュースで取り上げている内容が全て間違っているわけではなく、一部分だけを切り取っているため、誤った思い込みを作ってしまうことが多いです。
しっかりと自分の目で調べていこうと改めて思いました。