戸澤の週報
2022年01月09日
インクルージョン
新年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。
東京でも雪が降りました。
かなりまとまった量が降ったため、驚きましたが、すぐに止んでくれたので助かりました。
冬本番を迎えて、これからあと2ヶ月は本格的な寒さになりますね。
前の週報に書いた、Amazonの「Audible」で台湾のIT大臣である、オードリー・タン氏の著作に出会いました。
オードリーさんは、先のコロナ初期のマスク騒動の際に、いち早くマスクが全員に行き渡るように実践しました。
日本でいうマイナンバーに個人の情報を管理し、マスクを販売している店を誰からも見れるようにして、ほとんど混乱なくマスクを行き渡ることに成功しています。
もちろんオードーリーさん一人だけの功績ではないと思いますが、必要な場所に適切な人材が配置されていると感じました。
この事から台湾の歴史を紐解いていき、民主化の父と言われている李登輝氏まで遡っていきます。
日本の占領下に生まれ育ち、流暢な日本語を操り、2020年7月に亡くなるまで、日本に強い関心を持っていてくれたと言います。
台湾は国民党の独裁から、最高権力者である総統の直接選挙を実施するまでになる、民主化を進めました。
その後、今に至るまで紆余曲折はありましたが、現在の台湾には、とても進んだ民主主義があります。
インクルージョンと言う言葉があります。
日本語では包括とか包含と言った意味です。
元は 「ソーシャル・インクルージョン」という言葉から来ており、「あらゆる人が孤立したり、排除されたりしないようにサポートする」という社会政策を表しています。
今の台湾はこの言葉がまさに実践されているように思います。
日本と台湾は価値観が非常に近く、相互に協力することで、お互いが良くなっていくことができると思います。
台湾の良いところを学び、日本の弱い部分を強化することができます。
今の台湾の動きを見ていると、「課題解決」を前提に考えていることが、大きな強みになっていると思います。
この「課題解決」とインクルージョンが合わさっていることが特徴です。
誰かだけの課題が解決されて、その他の人は何も良くならないでは、納得いかない人が増えるだけです。
簡単なことではありませんが、とても大切なことであることは間違いありません。
課題が明確になれば、あとは多数派だけではなく、少数派の困りごとも見捨てずに、同時に解決できる方法を創意工夫し生み出すことが大切です。
この課題解決をデジタルの力を使って推進していこうと言うのが今の世の中の潮流です。
インクルージョンとデジタルは、近未来を迎えるにあたって、必須のワードとなりそうです。