戸澤の週報
2021年08月22日
長続きするために
夏もお盆も過ぎて、終わりが近づいてきました。
学生は長い夏休みも終わってしまいます。
夏の終わりはいくつになってもどこか寂しいものです。
長く仕事をしていると、自分の仕事にいかに情熱を持ち続けて続けられるかと言う課題に必ずぶつかるかと思います。
精神科医でありマジシャンでもある志村祥瑚さんは、これらのことを分かりやすく教えてくれています。
目標の達成に重きを置き、何か結果を出すことだという結果重視の思考では、長続きしません。
目標は達成した瞬間から次の目標に置き換わりますので、常に何かが欠乏している状態であるので、その過程を楽しむことはできないし、燃え尽き症候群になりやすい。
これらを、「ゴール・フォーカス志向」と呼んでいます。
それらの逆に位置するのが、「バリュー・フォーカス志向」です。
自分の持つ価値に沿った行動をし続け、意識をゴールから現在行っている行動一つ一つにシフトするという考え方です。
自分の価値観(仕事であれば、~~をやっている時が一番誇れると言ったもの)に従って活動するもので、例え結果が出なかったとしても、それは自分にとっては成功と言えます。
もちろん、目標を持つことは重要です。
ただし、目標は自分にとっての到達点にはせずに、「自由への切符」と考えます。
例えば会社であれば、一定規模になれば、今まではできなかった、アクションをとることができます。
自分の価値観を実現するためにも、ゴールの設定は大切です。
目標達成のためだけが全てになってしまい、全ての価値観が目標達成に従属していまうことは避けなければいけないということです。
そのように考えると自分の価値観を再度確認する必要がありそうです。
仕事をしているなかで、どんな時に一番幸せを感じるか?誇りを感じるか?
その情熱に従って、今自分ができることを、今やるやることが、結局大きな成果に繋がっていくことになるのだと思います。
社会人として生きて行く以上、当然何らかのルールや縛りはあるものです。
そのルールさえ守ってさえいれば、あとはどのようにやろうと自由です。
自分なりにどうやってやるかと考えることができるかどうかで、大きく変わってくるはずです。
さきの質問で、自分の仕事で幸せやほこりを感じることがまだできないと思う人がいたら、気が付かないうち、決めてしまった、思い込みのルールを一切取り払ってみることが大切だと思います。
そのように考えると、意外に自分は自由なのだと考えることができます。
そうなれば、発想が枠にはまらなくなり、広く大きなものになります。
そうして決めたやる事には、自分で決めた愛着があり、それが情熱に変わって、いつしか自分の価値観に従って動いていることに気が付くものです。
そんな人が今の日本に一人でも多く生まれてくればうれしいですね。