戸澤の週報
2021年04月10日
新年度スタート
新年度がスタートしました。
当社にも新入社員が入ってきていて、フレッシュな雰囲気となっています。
彼ら彼女らを見ていたら、24年前の自分が社会人になった時のことを思い出しました。
期待に溢れていた春に新人として前職に入社した時の感覚は今でもよく覚えています。
新入社員の間は学生から、社会人と言う大人への移行期間ですね。
一日も早く自分の力で仕事ができるようになりたいと強く考えていたことは、今でも少し前の事のように思えます。
なぜか新入社員の研修の時にぎっくり腰になりました。
半日ほとんど動けず、会社の休養室に横たわっていたのも、今となっては良い思い出になっています。
その前もその後も一回もぎっくり腰になってはいないことを考えると、自分では気が付けなかった緊張があったのだと思います。
あれから24年が経ちました。
今では、確かに社会人としても自分の仕事にだいぶ慣れてきました。
その為、毎日の仕事でやり方が分からず悩むことは少なくなりました。
それなりに色々と経験を積んだのだと思います。
しかしながら、慣れてくると今度生まれてくるのは、「油断」と「甘え」です。
慣れていないうちは、確かにスピードも遅いし、的を得ていないことをすることもあるかもしれません。
それでも、緊張感があり、失敗することが怖い時には、一生懸命に時間をかけて対応しますので、意外と取り返しのつかない失敗はしないものです。
逆に慣れてしまうと、良い意味の緊張感がなくなり、ともすると十分な準備をしなくなることもあります。
意識していなくても、自分の中で甘えが生まれてくることは珍しい事ではなりません。
慣れてくればくるほど、自分の意志の力で、緊張感を保つ必要があります。
豊富な経験と緊張感がセットである限りは無敵なのではないでしょうか?
仏教の曹洞宗には、「修行の目的は常に私達が初心の心を保つこと」とあります。
社会人になった時の気持ち。
今の仕事を始めた時の気持ち。
初めてお客様から注文をもらったときの気持ち。
忘れてはいけないことが一杯あるはずです。
この時期はこれら初心を思い出すための時期だと考えて良さそうです。