戸澤の週報

2021年01月23日

半導体の変調

2回目の緊急事態宣言が始まって、2週間が経ちました。

若干の減少傾向にあるように見えますが、まだ大きな成果とは言えないようです。

当たり前のように人と会って、飲んだり食べたりできることが、これほど大事なことだったと、改めて気が付かされましたね。

 

ここ最近で半導体の様子が大きく変わってきています。

半導体不足が理由で多くの車メーカーで生産ができない、縮小を余儀なくされています。

今までは半導体メーカー各社は車メーカーへの出荷を最優先にしており、このようなことはありませんでした。

それが今ではスマホなどの数が出る業界との競争で不利になってきています。

同時に車載部品の値上げの話も進んでいるようです。

実際に当社への注文を見ていても、普段注文が来ないような車載向けのマイコンをよく目にします。

半導体メーカーから見た車業界へのランク付けが、変わっていたことが明確になりました。

今までしばらく見えなかっただけで、もう既に変わっていたのだと思います。

 

過去に大きく成功すると、パラダイムの罠が必ず形成されます。

過去に成功したやり方が「正」となり、周りの環境が既に変わっているのに、そこから抜け出せなくなる落とし穴です。

仮に誰かが、今までのやり方は既に古くなり、変化が必要だと訴えても、多くの人を説得することに大変な労力が必要になります。

同時に過去に成功している業務体制を変えるためには、膨大なコストがかかることになります。

説得する労力、膨大なコストを考えると、変える事をあきらめてしまうことが多くなることも分かります。

たとえ企業のトップがそれを行おうと思ったとしても、過去の成功が大きければ大きいほど困難になるというジレンマが必ず存在します。

車の業界は現在まさに、5F(ファイブフォース)で言う事の、仕入先の交渉力が上がってきた状況です。

同時に新規参入者の脅威が電気自動車への参入と言う形で実際になりつつあります。

 

コロナでの世界需要の減退から、一気に回復したこの現状で、多くのことが今までと違うものになってきています。

資金力を持っている会社は、今まで狙っていても叶わなかった案件に対して、今がその時機と捉え、俄かに動き出すことが考えられます。

多くの業界でこれから益々大きな変化を見ることになりそうです。

2021年は我々の想像を超える1年になる可能性を秘めています。


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